多文化共生出前講座(小学生版)

多文化共生出前講座(小学生版)実施内容

~日本と違う?似ている?~

千葉県国際交流センターでは、県内の小学校向けに多文化生出前出前講座(小学生版)を実施しています。在住外国人講師から出身国の文化や習慣についてのお話を聞き、多様なバックグラウドを持つ人々と交流する楽しいワークショップ型の講座です。県内の小学校をはじめ、市町村や公民館、地域のコミュニティなどで開催する場合に講師の紹介を承ります。ぜひご活用ください。

PICK UP

令和5年度は、千葉県国際交流センターにて実施費用を負担します。(予算がなくなり次第終了します。)
実施をご希望の際は、講座申込書に必要事項をご記入の上、メールでお送りください。

講座申込書
送付先:ied@ccb.or.jp

ウクライナはどんな国?

事業紹介動画

講座の流れ

【1校時 事前学習】

  • 講師の出身国のことについて、どんなことについて知りたいか(質問したいか)発表しあいます。
  • タブレットや図書で簡単に調べ、調べたことをクラス全員で共有します。
  • 調べたいテーマ別(食べ物、学校生活、スポーツ等)にグループをつくって講師への質問を考えます。

【2・3校時 外国人による出身国の紹介&交流・質問タイム】

  • 講師のプレゼンテーションを聞き、事前に調べたことについてわかったことや、もっと知りたいことについてワークシートにまとめます。
  • 事前に調べた時の印象と、講演を聞いた後の印象でどう変わったか、自分の言葉で付箋に書きます。
  • 調べたいテーマ別(食べ物、学校生活、スポーツ等)にグループに分かれ、講師に質問をして交流します。
  • 事前に調べた時と、講演を聞いた後で印象がどう変わったか、自分の言葉でまとめを書きます。

【4校時~ 事後学習】

  • これまで学習してわかったこと、思ったこと、知りたいことなどを書いて、短い作文にします。
  • 今までの学習についての振り返り、さまざまな視点と考え方をクラスでまとめます。

【5校時~ 発表会】

同学年で複数のクラスに国籍の違う講師を紹介した場合、他学級との交流事業として実施していただくことができます。

  • 各クラス全体でまとめた内容を他学級の児童に向けて発表します。
  • 他学級の児童の発表内容を聞いて、シートにまとめます。
  • 自分のクラスで調べた国との発表を聞いた国との比較、また日本との違いや、似ている点についてクラス内で発表しあいます。

ここがポイント!学習指導案の活用について

Happy World~SDGsを解決しよう~

千葉市立幕張小学校 岡野 有為先生

この指導案は、4年生の総合的な学習の時間において、探究課題を「世界の国々の文化や現状と持続可能な世界を目指す人々や組織」と設定して行った際のものです。探究課題をSDGsと関連付け、社会との連携・協働を重ねた学習を実践することで、自己を見つめ生き方について考えを深めることができる児童を育成することを目的としています。まず児童が世界の文化や現状を知るために、多文化共生出前講座を活用しています。この講座を行う前には、多文化共生マネージャーを中心に、外国人講師の方としっかりと打ち合わせを行うことができるため、児童の実態に合わせた話をしていただくことができました。

【学習指導案のダウンロードはこちら】

Happy World SDGsを解決しよう
Happy World SDGsを解決しよう

Respect Others~みんなが主役 1人1人が大事な仲間~

千葉市立幕張西小学校 加藤 秀和先生

千葉市立幕張西小学校では、バングラデシュ(5年1組)、ペルー(2組)、中国(3組)、パキスタン(4組)、マレーシア(5組)出身の外国人講師を迎え、多文化共生出前講座を実践しました。本実践は、総合的な学習の時間「Respect Others ~みんなが主役 一人一人が大事な仲間~」において、それぞれが興味をもった国の文化について探究した後の学習として位置付けました。その結果、児童は日本や探究した国との共通点や相違点について明確にし、それぞれの国の魅力を発見することができました。また、講師の先生に「外国人差別」に関する話をしていただいたことで、道徳科で学習した「差別のない社会の実現に向けて」の学びを更に深めることができ、全ての人々が気持ちよく生活できる社会を築いていこうという気持ちを育むことができました。

【学習指 導案のダウンロードはこちら】
Respect Ohters ~みんなが主役 一人一人が大事な仲間~
Respect Ohters ~みんなが主役 一人一人が大事な仲間~

ひろげよう世界の輪

柏市立柏第八小学校 佐藤 理香先生

令和2年度からの取り組みです。「広げよう 世界の輪」というテーマで,昨年の取り組みをさらに深め,異文化を知り,日本との違いや共通点,お互いの良さを認め,国際社会の一員としてできることを考えさせる実践としました。昨年交流した講師9人の中で,クラスごとに再度交流したい方にオファーをし,オンラインで交流をしました。また,今回の取り組みは,国際交流とともに,本校の研究教科である外国語科と社会科・総合的な学習の時間の教科を横断した実践で,外国語科の授業以外で対話するネイティブな外国の方の表現する内容を理解することができるのか,そして自分たちの英語が実際に外国の方に伝わるのかについての挑戦でもあります。

【学習指 導案のダウンロードはこちら】
ひろげよう 世界の輪
ひろげよう 世界の輪

コソボと日本の未来

成田市立八生小学校 渡邉 浩章先生

外国人講師と双方向で、児童も成田市や八生小の特色や長所についてプレゼンテーションを行ったことにより、多文化共生の視点をもって次時のクラス授業に取り組むことができたと思います。
外国人講師との交流を大切にし、英語の有用性に気づかせることを意図して、英語で簡単なコミュニケーションを図ったことは、大変有意義でした。
休み時間にコソボの講師と会話を楽しむ児童もいて、講師のプレゼンの一部である「私と日本」を最後にまとめ上げる段階にシフトしたことも功を奏しました。本講座を通して心の交流が深まり、児童の多文化共生意識を高めることにつながったと考えています。
プレゼンでのICTの活用や、俯瞰的な視野で考えを書くワークシート、評価基準に照らして自己評価する振り返りカード等の工夫も大変有用でした。

【学習指導案のダウンロードはこちら】
・Option指導案
・めあて振り返りカード
・授業構成
・授業のまとめ

各国の紹介資料は、こちらからダウンロードできます!

シディキ タンヴィル バルニー(パキスタン)

日本語が ちんぷんかんぷんで昭和の日本に来日。日本語学校で 2 年間日本語を学んでから、音楽の専門学校で作曲やコンピュター音楽制作などを学びました。NHK WORLD JAPAN ラジオ国際放送のラジオ番組 では、パキスタン向けに日本の情報を報道するコーナーを 2 年間担当しました。30 年ほど前に芸能活動を開始し、現在はタレント、俳優、司会、レポーター、多文化講座のスピーカーとして活動しています。

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パキスタンはどんな国?

上村 寿安 カルロス(ペルー)

ペルーで生まれ、中学2年生で来日。経済的に困難な状況で、アルバイトをしながら好きな仕事を見つけた。現在は日本とペルー架け橋として旅行会社に勤務。また、在日ペルー人の仲間とNPO法人AMIGO PROJECTを立ち上げ、代表を務める。外国にルーツのある生徒を支援するNPO法人Glolab理事。
TBS「世界を比べてみたら」などのテレビ番組にも出演。

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ペルーの紹介

サワン ジョシ(ネパール)

14歳よりシタールを学び、インド・ネパール古典音楽を習得。98年ネパール全国古典楽器コンクールにて第1位。2000年に来日後、Fuji Rock Festivalなど に出演し聴衆を魅了。2004年東京藝術大学音楽研究科に入学し、南アジア音楽文化の専門的な研究を始め、2010年に博士号取得。2013年より東京芸術大学でシタール奏法の指導に携わっている

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ネパールってどんな国!?!

フォンティ ハウ(ベトナム)

こんにちは!松戸市在住のフォンです。以前は新潟に住んでいたことがあり、「世界が先生」というプロジェクトでは、小学生~中学生にベトナムの文化、特徴、気候、紙幣、自然観光ベトナムの文化を紹介する活動をしていました。聾学校でも講座を実施したことがあり、「将来ベトナムに行ってみたい」と言ってもらえた時は、とても嬉しかったです。

ベトナムの民族衣装を着て子どもたちと揚げ春巻きを一緒に作って食べたりしたことは今でも忘れられない素敵な思い出です。

ジュロヴァ ナタリア(ウクライナ)

日本語や英語でコミュニケーションをすることが大好きです。ウクライナの民族ダンスが得意で、さまざまなフェスティバルでダンスを披露してきました。ダンスを教えることも大好きです。ウクライナ文化とダンスを一緒に踊りませんか?